ARTIST
アーティスト
フルーティスト
徳本 早織
同志社女子大学学芸学部音楽学科演奏専攻卒業。同大学音楽学会《頌啓会》特別専修生修了。
これまでに千藤里子、長山慶子、市川智子、太田里子各氏に師事。
バロックフルートを太田里子氏に師事。ルネサンスフルートを前田りり子氏に師事。
草津夏期国際音楽アカデミーにてF.レングリ氏のマスタークラス修了。
東京国際芸術協会よりマスタークラス受講費全額助成を受け、ウィーン国立音楽大学マスタークラス修了。修了コンサートに出演。ディプロマ取得。
第20回”万里の長城杯”国際音楽コンクール一般部門A 2位(1位なし)
第19回日本クラシック音楽コンクールフルート部門入選。
第18回大阪国際音楽コンクール木管楽器部門Age-G入選。
ハートフル・コンサートにて、フルートコンチェルトのソリストを務める。
2016年2月に京都青山音楽記念館バロックザールにて(公財)青山財団新人助成公演での初のソロリサイタルを開催。
2018年3月に公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団より助成金を受け、2回目のリサイタルを京都市呉竹文化センター創造活動室にて開催。
宇治市生涯学習人材バンクフルート講師。徳本早織フルート教室主宰。
STAND UP!Orchestra(SonyMusic)関西メンバー。
古楽器によるオーケストラ「アンサンブルSDG」メンバー。
京都市文化芸術奨励金を受け、2020年10月31日に1st Album「My Treasure~My Favorite Collections~」を発売。
自分の中で何かが吹っ切れた感覚がありました
―フルートを始めたきっかけは何ですか?
私が幼い頃、近所のお姉さんにリコーダーを教えてもらうのが大好きで、幼稚園の頃からピンクと青のプラスチックのMyリコーダーを買ってもらってずっと吹いていました。(笑)
今思えばそれが始まりだったと思います。ちょうど私が通っていた小学校には4年生から音楽クラブがあって、いろんな管楽器があった中で笛好きということから、フルートにすると決めていて3年間続けました。中学・高校に進学してからは吹奏楽部に所属し、マーチングに明け暮れました。毎年全国大会にいくかなりの強豪校だったのでものすごくハードでしたが、10代のとてつもないパワーで青春時代を思う存分謳歌できたので、今となっては経験しておいてよかったなと思います。さいたまスーパーアリーナや、武道館で演奏したのも良い思い出です。未だに当時の光景が夢に出てきたりします。(笑)私の原点です。
―音楽家を志すきっかけを教えてください
中学生の頃から漠然と音大に行きたいと思っていましたが、真剣に音楽家を志すと決めたのは音大生になってからです。大学卒業後は特別専修生として1年大学に残り、その後短期でウィーン国立音大のマスタークラスとパリでの個人レッスンを受けに行きました。ウィーンのマスタークラスで修了演奏会の出場に選んでいただけたことも自信に繋がりました。
25歳の頃に青山財団新人助成公演にて初のソロリサイタルを行ったことも、今思えば一つの大きな転機でした。プログラムもかなり攻めた内容でとても背伸びした本番でしたが、200席のホールが満席になり、大きな本番をこなしたことで自分の中で何かが吹っ切れた感覚がありました。そこから演奏のお仕事が少しずつ広がっていきました。
今の自分にできることをそのまま素直に表現するように心がけました
―初のCD発売について
今回、京都市の奨励金を受けて長年の夢だったCDを発売いたしました。35歳くらいまでにはCDを出したいなと漠然と考えていましたが、なんと2000人収容のロームシアター京都のメインホールを3日間貸切できるという特典までついてきたので、これは今録るしかない!という思いに至りました。(笑)
今までのコンクールやリサイタルなどで大切に吹いてきた思い出の曲を収録し、今の自分にできることをそのまま素直に表現するように心がけました。
大学卒業後からバロックの勉強もしており、CDにはフラウト・トラヴェルソ(バロックフルート)での演奏も1曲収録しております。
1枚のCDでモダンフルートとバロックフルート両方が聴けるなかなか珍しいCDとなりました。ぜひ多くの方に聴いていただけたら嬉しいです。
―普段の生活で気を付けていることはありますか?
やはり身体が資本なので、バランス良く食べ、よく寝て体調を整えることをいつも大切にしています。基本的に食事は毎日私が作るのですが、野菜がしっかりとれるヘルシーな献立を心がけております。得意というほどではないですが料理は好きなので、冷蔵庫にある物で工夫して作ることを楽しんでいます。あとはストレスを溜めないようにしています。
20代の頃は自分を追い込むことばかり考えていましたが、オンとオフをしっかり分けて、気が乗らない時はやらないでいいと自分を許せるようになりました。(笑)
ありのままの自分を受け入れ、物事の経過を楽しく、わくわくしながら進めている時が一番いい結果を生むのではないかと思います。それは普段の練習も同じことが言えると思います。
―これからの活動やしたいこと、目標はありますか?
現在はモダンフルートとフラウト・トラヴェルソ(バロックフルート)を用いて幅広い時代の作品を演奏しています。バロックフルートを学ぶことで表現の幅が広がり、モダンフルートにも生かせているので、両方を演奏することは私にとってとても重要なことだと思っているので、今後も様々な時代のフルートを用いて演奏活動を行っていきたいと考えております。また私が主宰している京都でのフルート教室が、今後大阪・高槻にも拡大予定です。オンラインでのレッスンもしているので、今後も対面とオンラインの両方を行っていく予定です。
演奏すること・学ぶこと・教えることを三本柱に、これからも活動の幅を広げていきたいと思っております。